韓国映画 「JSA」 20000年の作品を見ました。
「JSA」とはJOINT SECRITY AREA 共同警備区域のことです。
南北分断をテーマに、運命に翻弄された男たちの真実が悲しいです。
ソン・ガンホさん、イ・ビョンホンさんの男同士の壮絶な戦いが凄い!
真実を隠さなければならなかった男たちの追い込まれた状況と切ない心情を描いたヒューマン・サスペンスです。
ソン・ガンホ、イ・ビョンホンが南北の兵士役を好演しています。
イ・ビョンホンさんはその時代、日本でも大変人気ありました。凛々しいです!
イ・ヨンエさんも女性でスイス軍法務科将校の韓国系スイス人のソフィー・チャン少佐役
を強く演じておられます。
朝鮮人民軍兵士に韓国軍兵士がチョコパイを渡すというシーンは、当初、監督のパク・チャヌクの好きなマットンサン、かりんとうに似た揚げ菓子)を使おうとしていたが、北朝鮮の生活風習を担当していた脱北者のチョン・ソンサンが北朝鮮でのチョコパイの人気を知っていたため強く反対し、替えさせた経緯があるそうです。チョコパイ!
ストーリー
1999年10月28日午前2時16分、共同警備区域の北朝鮮側詰所で、朝鮮人民軍の将校と兵士が韓国軍兵士により射殺される事件が発生します。
現場に居合わせた目撃者の韓国軍兵士と朝鮮人民軍下士官は「拉致されて脱出した」、「突如攻撃してきた」と、正反対の供述を行ないます。
中立国監視委員会は事件の真相を解明すべく、韓・朝両国の同意を得て、スイス軍法務科将校の韓国系スイス人、ソフィー・チャン少佐(イ・ヨンエ)に調査を依頼します。
ソフィーは関係者と接触を繰り返しながら事件の真相に迫るが、そこには供述とは全く異なる真実が隠されていました。
キャスト・スタッフ
出演
オ・ギョンピル(朝鮮人民軍中士):ソン・ガンホ
イ・スヒョク(韓国軍兵長):イ・ビョンホン
ソフィー・E・チャン(スイス軍少佐):イ・ヨンエ
ナム・ソンシク(韓国軍一等兵)キム・テウ
チョン・ウジン(朝鮮人民軍兵士):シン・ハギュン
監督
パク・チャヌク
原作
パク・サンヨン
音楽
チョ・ヨンウク
脚本
キム・ヒョンソク
劇中歌
キム・グァンソク「二等兵の手紙」
本ページの情報は2020年10月時点のものです。最新の配信状況はU-NEXTサイトにて
ご確認ください。
まとめ
2000年の映画なのですが、事件の起こった設定が1953年です。
朝鮮戦争
1948年に成立したばかりの朝鮮民族の分断国家である大韓民国(南朝鮮、韓国)と朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の間で生じた朝鮮半島の主権を巡る国際紛争で、
通説では1950年6月25日に金日成率いる北朝鮮が事実上の国境線と化していた38度線を越えて韓国に侵略を仕掛けたことによって勃発したとしています。
1953年7月27日に国連軍と中朝連合軍は朝鮮戦争休戦協定に署名し休戦に至ったが、北緯38度線付近の休戦時の前線が軍事境界線として認識され、朝鮮半島は北部の朝鮮民主主義人民共和国と南部の大韓民国の南北二国に分断されました。
事件は休戦状態の軍事境界線(38度線)上で起こります。
北の兵士2名と南の兵士2名の過酷な運命。最後は悲しすぎます!
映画とはいえ、戦争の裏側では、いろんな悲しい出来事があったと思います。
真実を言ってはいけない、言えない悲しさ。国の思惑で、同じ民族同士(でなくとも)が、いがみ合う、まだ、現在も続いているし、日本も多いに関係があります。
映画を通してでも、そういうことを考えていくきっかけになればと思いました。